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ヘルハウンド(大戦シリーズ名:王刃)

Author:ヘルハウンド(大戦シリーズ名:王刃)
同人サークル「夜刀の神」(http://hound21.web.fc2.com/)管理人 オリジナルのロボ小説「AEGIS」を同人誌で出していると同時に模型とか色々と手を出す、そんな趣味人

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漫画レビュー第二回「横山光輝 三国志」

「待て、あわてるな、これは孔明の罠だ」
「げぇ! 関羽!」

など、ネット上において一部の人に大人気な言葉を残した漫画。
しかし、その漫画こそ、日本における三国志の基本であると言わざるを得ない。
その漫画を書いた男の名は横山光輝、人は彼を代表作「鉄人28号」に乗っ取り「漫画の鉄人」と呼んだ。
その人が書いた作品の代表作の一つがこの三国志である。
吉川英治氏の記した新聞小説である「三国志」を原作としつつ、横山氏オリジナルの描き方も加えた漫画だ。三十代以上の人で初めてふれた三国志といえば大概これであったりする。
余談だが、吉川版三国志ではミスがあり、魏の武将「張郃・儁乂」が三回も死んでいる。なんか担当との打ち合わせの最中にミスがあったとか。
さすがにこの点は横山版では修正されていた。
さて、この横山版、前回紹介した蒼天とは違い、演義をベースとしている。そのため劉備が聖人君子的な性格となっており、蜀が主役で魏が悪だというイメージの元で成り立っている。日本における劉備=義侠心あふれる不正を許さない男というイメージはこの漫画で定着したと言っても過言ではない。
しかし、中国本場の三国志演義と違い、曹操は悪役ながらもかなり花を持たせた活躍をさせている。本場の演義だと割と曹操は悲惨な扱いをさせられることが多いからな…。
後横山氏によってビジュアル化されるに当たり、ある意味一番おもしろいのは張飛と趙雲である。
劉備三兄弟の末弟にして百万力とまでいわれた豪傑「張飛・翼徳(正史だと益徳)」。昨今の彼はその短気な性格故か筋肉質、というかマッチョに描かれやすい。
が! この張飛はスマートだ!
こうなった理由はこの漫画が書かれた時期にある。
当時日本にはまだ中国と国交がなく、三国志のきっちりした資料がなかったのである。それ故にどうもこうなったらしい。こんなスマートな張飛が見られるのなぞ、後は絶版になっている「ランペイジ」くらいだぞ、たぶん!
え? 一騎当千? あれはスルーでお願いします。
後者は蜀の武将の一人である「趙雲・子龍」。長坂における阿斗(後の劉禅)を抱えながらの単騎駆けなどで有名な人だ。
そんな彼の横山版は…ごつい、割と。
近年、無双の影響からか、何故か比較的美形に描かれがちの彼、そんな最近の作品で三国志を知った読者は大概腰を抜かす。
でもね、彼ああ見えて容姿については正史にも書いてある。「あごが重なり」って部分がとんでもなく気になるが。おそらく横山氏はそれを重点的においた「堂々たる偉丈夫」として描いたのだろう。
ただし、そんな趙雲さん、実はヒゲはやしたら曹仁さんになるという摩訶不思議伝説がある。
このようにこの漫画最大の難点は時々人物が誰が誰だか分からなくなるときがあるということだ。俺は未だに関平と姜維がごっちゃになる。よって見分ける秘訣とは、そう、鎧甲である。
横山三国志には時々凄まじい兜かぶった奴が出てくる。
例えば太史慈。初登場で孫策と一騎打ちをするという割と格好よさげな見せ場があるのに、最期は張遼にボコられて死ぬというなんか目立ったんだか目立ってないんだかよくわからない孫呉の誇る地味な人!
そんな奴の兜は…耳のところに二本の巨大な角が生えている。今にして思えばモンスターハンターに出てきてもなんら違和感のない兜だ…。
こういった兜が個人を識別するための道具でもあるあたりはちょちどうかと思うが、それ故に面白い、というかクレイジーな兜が多数出てくるのでそこに注目するのもまた一興かと。
さて、実はこの作品、過去二回アニメ化されている。
一回目は曹操が金髪だったり(異人の血が混じってるそうな)何故か于禁が「女」という、「天地を喰らう」や「覇・Load」の先を行っているような気がするアニメになったが…やっぱしネタアニメだった。
それから少しして、テレビアニメになった。これは比較的原作に準拠しつつも、孔明の幼少時のエピソードを加えるなど、少々作品にアニメ独自のスパイスを入れたなかなかの傑作に仕上がった。
もちろん、91年に作られたという関係上、どうしても作画や動きは現在のアニメに比べると見劣りしてしまうかもしれない。
しかし、それを補って余りある魅力がこの作品には存在する。機会があったら是非見て欲しい。
更にいいのは主題歌。
この作品の主題歌、並びに音楽を担当するのは「Fence of Defense」。かつてTMNのバックバンドも勤めたこともある三人組だ。
そして彼らの歌う主題歌が「時の河」(後期は「Don’t Look Back」)
この曲がガチ。これほど三国志をしっかりと表している曲が他にあろうかと思うほどだ。
OPアニメーションの編集と相まって、現代的格好良さを残しつつ見事に三国志の雰囲気を醸し出させた、そんな雰囲気のする曲である。
ちなみにこの曲、発売されたときスマッシュヒットを叩きだしたそうだ。今でも聞いてみる価値はある。
聞きたい人は今すぐお金を持ってレンタル屋に行って98年に出たベストを借りるか、ないしは今度出るベストアルバムを買うべし!
ただこのアニメの実に残念なところは赤壁で終わってしまうところと、43話がもはや横山氏の面影が無く完璧にキャラが「北斗の拳」と化していたところである。
赤壁でちょうど一年、即ち4クール続いたことになる。恐らくスタッフの構想としては三国時代終わるまで書きたかったんだと思う。個人的にもこのアニメにおいて姜維をどうリニューアルするのかは見てみたかった。
何はともあれ、漫画の方は全60巻とかなり長いが、文庫版も出ており、こちらは30巻となっている。
古いものではあるが、それぞれの群雄像や生き様をしっかりと見れる点でも、この作品はお薦めである。
では今回はこんな所で。
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